ニューアワジ別亭に2室しかない100㎡越えの特別客室に宿泊すると、料理長が目の前で料理してくれるものが含まれる『特別客室専用プラン』というお部屋食メニューが選択可能です。
今回、目の前で調理いただいたのは、伊勢海老と鯛!それを含めたお部屋食会席の全体と、お部屋食での朝食のご紹介をいたします。
本宿泊記は、以下の2編構成でご紹介しています。
他の共用設備については、2022年の夢泉景 グランデルームAの宿泊記でご紹介しておりますので、そちらをご覧ください。
- ❶露天風呂付客室・3ヶ所利用可能なラウンジ編
- ❷料理長の実演付お部屋食 特別客室専用プランとお部屋食朝食
ダイニングセッティング
お部屋食の時間前に、ダイニングテーブルにテーブルクロスをかけて事前セッティングをお部屋係の方がしてくださいます。
テーブルクロスの効果があって、高級中華料理店の個室のような気分が味わる雰囲気になりました。(丸テーブル=中華のイメージを勝手に….)
この準備の後、お料理を出してくださるのですが、ご担当下さったお部屋係の方はどこで見てるのだろう???と思うほど、全てのタイミングが良いサービスで、心地よい時間となりました。
オーダードリンク
宿泊料に含まれるお食事とは別にオーダーしたドリンクは、クラフトビールのあわぢびーるとお宿の名前を冠した日本酒。こちらはチェックイン時にオーダーしておいて夕食と一緒に準備してくださいます。
あわぢびーるの青いラベルはヴァイツェン。苦味がゼロでフルーティなのだとか。
そして日本酒は、『ホテルニューアワジ』ではなく、『ほてる にゅーうあーわーじー♫』。関西人ならわかるはずですが、節をつけて読まないといけないものです。
作られたのは、千年一酒造さんという、淡路島の百四十年以上の歴史をもつ酒蔵さんです。精米歩合は50%で、甘党の私にはちょっと濃い日本酒!を感じる味でした。
特別客室専用 料理長実演付き会席 お部屋食の夕食
【食前酒】 古代米酒
食前酒は古代米酒。赤米を使っているため、ほんのりピンク色のお酒です。
【前菜】春の彩り八寸
八寸は、右から五色藻・桜エビのゼリー・穴子真丈(下部かまぼこです)と貝・筍の木の芽がけ・鯛の子とほうれん草です。
【酢肴(すざかな)】鰆(さわら)の南蛮漬け
酢肴は、強肴とご飯ものの間に出ることが多いようで、お品書きでもその位置に書かれていましたが、今回は料理長実演の前にいただけるものとして先に提供されました。
ここまで3品の写真が以下のものとなります。
【造里】席前で造るぴちぴちの活伊勢海老と桜鯛ほか季節のお造り取り合わせ(料理長実演)
さて、次がメイン中のメイン。料理長実演メニューです。バンと出されたのがこちら、跳ね飛ぶ伊勢海老と鯛です。
伊勢海老は意外にも淡路島で取れるらしく、鯛は明石や鳴門のすぐ近くだけあって淡路島も名産地ですね。
伊勢海老を横目にみながら、まずは鯛から。土台を作り、身は大きく2分します。
そして、身の半分は目の前で炙りにしてくれます。
別容器からお刺身のつまとよんで良いのかという量の大根が敷き詰められます。
そして、伊勢海老の土台づくりを。
そして、鯛と伊勢海老の身の部分をすぱっすぱっと切って。
お皿に美しく盛り付けていきます。
そうして出来上がったものがこちら。小皿の季節のお魚は調理場で切ったものを持ってこられていました。
2人分で伊勢海老もこの量!とんでもない贅沢だと思います。
酢だちと、わさびの他、おのころ雫塩という淡路島特産のお塩でいただけます。こちらは辛味より『旨み』が勝るお塩で魚介の繊細な味に合うものです。
お肉には味の強い肉料理に合うよう辛味を優先した別のお塩を合わせるようにとお塩も食材に合わせて提供されます。
【鍋物】桜鯛の出汁しゃぶ鍋春野菜とともに
次は桜台の出汁しゃぶ。このお出汁は鯛の骨のお出汁で、具材の野菜を入れることで、玉ねぎの甘味が出て、鯛を加えてさらに魚介の旨味が加わります。しゃぶしゃぶを作っていくことで、出汁がどんどん美味しくなっていくというものですので最後にお出汁をいただくのを忘れずに。また、後でご飯にかけるというのも勧めていただけました。
また、鯛は軽く2、3回しゃぶしゃぶすると、半生のしっかりした感じ、5、6回多めにしゃぶしゃぶすると、ふわふわの食感にと味の変化も楽しめます。
【蒸物】豊楽茶碗蒸し 銀餡掛け
次は、具沢山の豊楽茶碗蒸し。上に透明な膜がかかっている部分が鰹出汁の銀餡です。具沢山なうえ、鯛しゃぶの出汁よりもだいぶん柔らかめのじんわりとしたお出汁風味。絶品です。
【焼物】風味豊かな淡路牛の石焼 甘みたっぷりの淡路産新玉葱とともに
石焼した淡路牛に合わせるのはフルールドセルという赤穂のお塩、こちらは辛味優先です。ソースは淡路島ソース。醤油ベースで玉ねぎたっぷり、にんにくと味噌でコッテリとしたものです。
【御食事】淡路島産 鮎原米(あいはらまい) 赤出汁 香の物
鮎原米の鮎原は淡路島 洲本市の地域の名前。流通しているのをあまり見ないのは地産地消。島内で提供されているからとのことでした。ふっくらとして甘みがあり、おかずなしでも食べられるほどのお米です。
香の物の一つは玉ねぎのお漬物。紫蘇酢で漬けられています。
【水菓子】特製デザート
最後のお楽しみ、デザートはキウイとヨーグルトのムース。桜色のチョコレート以外の部分は甘みが抑えてあって、さっぱりといただけます。赤い実は、グロセイユ(赤スグリ)で、酸っぱいものです。
和朝食(お部屋食)
朝ごはんもお部屋でいただきます。
正面にヨットハーバーを眺めていただく気分も最高です。
昨晩の名残 伊勢海老と鯛の荒汁
和朝食の楽しみは、昨晩の名残の伊勢海老と鯛の荒汁。朝から贅沢気分が味わえます。
たっぷりの量をお椀によそっていただきます。
炙りのり
火に炙られているのは炙りのり、醤油とともにご飯にかけてよし、荒汁に入れてよしの万能のりです。
選べるたまご料理
たまご料理は、温泉たまご、だし巻き、茶碗蒸しから夜の間に選べます。昨日の絶品 豊楽茶わん蒸しが忘れられず、2人揃って茶碗蒸しをお願いしました。
お魚料理はカワハギ
目の前で炙るお魚料理はカワハギ。何をいただいてもご飯が進みます。