屋久島のイメージは登山フル装備・体力限界で行くトレックコースですが。それは、単なる旅のパターンの一つ、体力なし、装備なしでも屋久島らしさにどっぷり浸かれるコースをご紹介します。
このモデルコースのコンセプトはゆるい生活をしている私でも行ける!です。体力面をガッツリ節約したコースとなっています。(翌日のハードなルートに備えて体力を温存したい方にも良いかも)
なお、訪問時はレンタカー利用をしています。運転は(夫任せですが)バスとの対向等ある程度細い道のバックなど出来ないと難しそうですので注意⚠️
モデルコース
コースは屋久島空港でレンタカーを借り、ランチをいただいて紀元杉・ヤクスギランドを巡り安房の街まで戻ってくるまでの所要時間で記載しています。
屋久島到着後のランチ 飛び魚のひつまぶしを
12時過ぎに屋久島空港に到着してからランチに行けそうな店を探して、さっとご飯を。と当初思っていましたが、レンタカー屋さんが教えてくれたヤクスギランドに行く道中のおすすめのお店は、定食・パスタ『かたぎりさん』。
場所は、屋久島空港からヤクスギランド方面へ。安房にある屋久島グリーンホテルを超えて、車で1分ぐらいです。
名物は飛び魚のひつまぶし(1,450円)。味変の最後に使うお出汁はあご出汁です。
パスタは塩豚のオイルソースパスタ柚子胡椒風味(1,000円)。
珈琲はお食事をすると180円でいただけます。(単品320円)
紀元杉までの曲がりくねった道のりでは、猿と鹿が
かたぎりさんでランチをとった後1時間と少し。久しぶりに車酔いが襲いかかる山道(助手席に乗車)を進みます。カーナビと曲がり角が違ったりして脳が混乱して酔うということがありますので、車弱い運転手以外の方は、酔い止め必須です。
そして、その曲がりくねった道中にいるのは鹿と猿。
紀元杉は目の前まで車で訪問可能 樹齢3000年の重みを 徒歩は一周5分以内
屋久島といえば、縄文杉に会うために13時間歩けないと行けないイメージが強いですが、歩行に自信がない人でも紀元杉なら大丈夫!
樹齢3,000年という太古の世界を、徒歩時間5分以内で満喫できてしまいます。しかも無料で!
わかりやすい紀元杉の表記のところに立って見上げると。
さらに、その紀元杉に近づいて見ることのできるルートが用意されていて。木の板の上を歩くだけですので、スニーカーでOKです。道は下の写真のような感じです。階段が普通に登れるぐらいの体力で大丈夫です。
そして、紀元杉の素敵なところはすぐ近くまで近づけるところ。後にホテルスタッフさんから聞いたお話では、縄文杉は折れてしまったとしても安全な場所から見るという展望スポットからしか見られず、少し遠さを感じるとのことですが。この紀元杉は3,000年の木を真下から見上げられますので、経験としてお得ですね。
ヤクスギランド 登山装備なしの50分コース
ヤクスギランドはコースが、30分、50分、80分、150分、210分の5つのコースがあります。
50分コースまではスニーカーでOKの登山装備不要ルートです。
これも後ほどホテルスタッフさんから得た情報ですが、ヤクスギランドは『急に』コースが険しくなるそうです。
50分コースで体力に余裕があるから、後30分同じ気分で80分コースを歩こうという意識ではなく80分コース以上に行く際には登山準備を怠りなく。150分コースになるとロープを使って登る箇所もあるそうです。
【事前準備】ゆる装備にもおすすめのお手頃滑り止め
登山装備を持たず、借りずに行くコースですが、雨の場合に備えて、スニーカーの滑り止めだけは装着しました。
ヤクスギランドの50分コースはずっと木の板の道を歩くため、専門道具は不要ですが、雨の後など滑りやすいのが難点。そこだけ対策しました。
これも金属なしの持ち運び中はただのゴムバンド2本サイズのものです。
キャプテンスタッグのマジックバンド付滑り止め詳細はこちら(楽天)
【事前準備】レインコートは一般品でOK
登山時のレインコートは、山用のものが推奨されていますが、50分コースは手を使って登るところや、引っかかって進めなくなる道はないため、一般の商品でも大丈夫そうです。
【入場直前】売店でお茶・レインコートは購入可能 お手洗いはチップ制
入場前に目の前の売店に立ち寄ってお茶・レインコートの購入は可能です。お手洗いはチップ制 100円程度とあって、両替機がないため100円玉を持参すると良いです。(最近キャッシュレスで小銭準備忘れてしまいがちですが。)
ヤクスギランド入場費用は500円/人
ヤクスギランドの入場時500円をお支払いするとマップと絵葉書をいただけます。
そして何分かのコース種別を聞かれました。50分と答えると、ずっと整えられたコースで滑りやすいことだけ注意点を告げられて、出発です。
くぐり栂(つが)
栂というのは、松科の常緑樹でパルプや建築材料に木材として使われることもある植物です。
ヤクスギランドの入り口からほど近く。迎えてくれる栂はくぐり栂と名付けられていて、根元部分がアーチ上となっています。
林泉橋(りんせんばし)
50分コースの足元は整備されていますが、階段とゆるい坂道でのアップダウンはありますので、50分の散歩よりは大分体力は必要です。
途中には橋などもあって期待が高まる道となっています。
千年杉
ヤクスギランドの最も短いコース30分でも行き着けるメインポイントは千年杉です。
千年杉に行くルートは本道から50m分岐している寄り道コースのようになっていますが、30分・50分コースの場合はメインの一つとなりますので必ず行ってみたほうが良いです。
千年杉と名付けられているのに、屋久杉の中では若い木なのだとか(樹齢千年未満は屋久杉でなく小杉と分類されるため)。
すくっとした生命力と根元あたりの太古感の両方を合わせ持った杉に見えます。
その後も太古感のある景色が続いていきます。
荒川橋(50分コースでは渡らない)
登山道具のいる80分コースとの分かれ目となる荒川橋は、50分コースでは渡りませんが、写真を撮るためだけに見る、または渡って戻るのはありかと思います。
高所恐怖症の方は渡るのも少し怖いです。後のホテルスタッフさんに聞いたところ縄文杉コースではこの橋の手すり部分がないような橋があってそこで挫折する人も多いといいます。体力以外に高所大丈夫か縄文杉コースに行く方のお試しもありとなる橋かと思います。
仏陀杉(ぶっだすぎ)
仏陀杉は本道からほんの数メートル分岐して上がったところにありますが、その後階段を示す矢印に仏陀杉と書かれていて、脇にものすごい巨木があるため、それを仏陀杉と間違えないようにしないといけません。
下の写真の右中央に見えている小さな文字が矢印でそこを曲がります。
30分コースでは行けず、50分コースでのメインとなる仏陀杉は樹齢1800年。周囲は8m、高さ21.5mでコブが特徴的です。
コブの付近を見ると中は空洞化しています。
仏陀杉から戻って行く奥のあたりは、太古感がさらに高まった雰囲気です。
ヤクスギランドはその名前ら、雰囲気も軽いものではと思われがちのようです。
が、体力レベルは低いのに雰囲気最高という、運動不足でも屋久島に行ってみたい人にはピッタリな場所だとわかる場所です。
双子杉
双子杉は名前の通り、先が2本に分かれた杉。これは、伐採された杉の上に種子が落ちて数百年。2本の杉が育ったものです。
名前はありませんが、このあたりで実は見どころなのでは?と思ったのが、この木の間を通れるようにした階段。屋久島の世界を楽しめるハードルを下げて下さっている手仕事に感謝です。
くぐり杉
最後のポイントはくぐり杉。入り口付近と同じに見えてしまいますが、こちらは杉のアーチです。
最後は少し階段を行ったりもしますが、意外に楽にゴール!ハードすぎない屋久島の楽しみ方いかがでしょうか。