宝塚駅を阪急側から出て武庫川を渡ってすぐ。
宝塚はJRでも阪急電車でも大阪駅から30分ですが、レジャーで宝塚に行くなら阪急電車で行きたいところ。宝塚歌劇は阪急電鉄の所有ですし、駅中の百貨店は阪急百貨店という阪急の街です。
阪急電鉄改札を武庫川方面に降りるとレビューの像が。右にある茶色の建物のはワシントンホテル 島家でそこにも温泉があるようですね。
横を通り抜けると武庫川があり橋を渡った先にあるのがホテル若水です。
ホテル若水 日本料理 山茶花を一休レストラン予約
日帰りプランはいくつかあって、お部屋利用とケーキのセット5500円なども魅力的ですが、今回は一休レストランで予約した日本料理山茶花(さざんか)のレストラン利用+温泉プランです。
このプランを一休レストランで検索する時は12時開始で検索するとプランが表示されないのが難点で、11時半と13時半のいずれかを開始時間に設定した時のみ表示されます。
ホテル若水は大型旅館
武庫川を渡ってすぐのところにあるホテル若水の入り口は、門構えは立派ですが裏口で、階段を上とお土産もの屋さんの中に入り、そこを抜けてフロントに行く形です。
大型旅館のため、フロントロビーは広々しています。
ホテル若水 温泉
11時半で予約をしましたが、電話で先にお風呂を利用したい旨相談したところ、承諾していただけました。先にお風呂の場合は、一旦レストランに寄ってタオルと温泉利用券を受け取って温泉に向かいます。
ここの大浴場の温泉露天風呂はかなり小さめのため、他の方が利用しない時間帯に利用できるかで大きく感想が別れるところだと思います。
温泉自体からは眺望はありませんが、エレベータ前は武庫川と宝塚ホテルの素敵な眺め
温泉は8Fにあるため、エレベータで上がったところから見る景色はTHE TAKARAZUKA。目の前に見るのが、2020年6月に移転オープンした宝塚ホテル、右奥が宝塚大劇場です。
必見の『寶塚温泉』看板
スリッパには着替えて温泉入り口にくると、宝塚温泉の看板が見えます。
この温泉の『寶塚温泉』の看板には、エピソードがあるため是非見ておきたいところ。
明治三十年、武庫川の大洪水で宝塚温泉の浴殿が流出市、看板だけが大阪府堺市の浜寺海岸に漂着しました。
明治三十四年温泉復興の際、この看板は、新浴殿の玄関前に揚げられ、そして現在看板は、復興を象徴するものとして、当館に大切に受け継がれています。
看板横説明ボードより
大阪近郊に土地間のない人のために宝塚と浜寺の位置を解説しておくと、なんと車で1時間の距離。この距離を流れて破損せずに残っているとは奇跡の看板ですね。
お風呂は露天風呂(温泉)+内湯
温泉は露天風呂で顔みしりでない人同志だと3名が限界ぐらいの大きさ。
泉質はナトリウム塩化物泉。訪問した時間帯はほぼ貸切状態ですので、満喫できました。お湯の温度はかなり低めでしたが、温泉はもともと冷泉で加水・加温しているそうですので、設定温度が低めなのでしょう。
ここの露天風呂本領発揮は月曜・土曜の女性用バラ風呂で、通常は宿泊者のみの16時からの時間帯のサービス。3月から5月は日帰りでもバラ風呂が楽しめるようです。
アメニティは、女性用のお風呂には化粧水と乳液はあります。ヘアケア用品や髪ゴムはありませんでした。(日帰りの大浴場の情報です。)
鍵付きの貴重品入れは長財布と携帯電話を入れたらいっぱい程度の大きさですので、それ以上の場合は事前にフロントに相談が必要です。
湯上がり処の黒豆茶
湯上がり処には、ちょっとのぞいただけでは見えないところですが、入って入り口方向を振り返ったところに黒豆茶があります。入浴前には気づかずに脱衣所のお水でチャポチャポになってくる人多いのではないかと思います。
この湯上がり処の坪庭の借景は宝塚ホテル。和洋の取り合わせは宝塚歌劇に通じるものがあるのかもしれませんが、ちょっとシュールです。
日本料理山茶花(さざんか)の橘会席
この日私が選択したのは「橘会席」。入浴料込み・ドリンク別で4950円/人でした。1番人気のコースだということです。(一休レストラン記載情報)
入り口からして、日本料理店らしいしっとりした感じが漂います。
お食事中の景色は武庫川
中に入ると多くの座席が武庫川を望む場所にありました。(内側席もありますが)。
橘会席は三の膳までのお膳と鍋・お吸い物の本格料理
一の膳
一の膳は先付け・八寸とお刺身です。先付にあたるのが左側の蕪豆腐。その横が肴6種でお刺身も3種類。
お吸い物は蓋を開けると?
二の膳の前にお吸い物が出てきます。この日のお吸い物は嬉しいことにかにかに真丈。
でも、嬉しいのはそれだけではありません。
お吸い物の蓋を開けて裏返しておいたところ。音符があることを発見!
さすが、宝塚だなあと思いつつ、音符を追ってみると。
隠れ宝塚歌劇発見!「すみれの花咲く頃」
「すみれの花咲く頃〜」の部分の楽譜です。
「すみれの花咲く頃」は、原曲はドイツの流行歌「白いライラックが咲いたら」、それをフランス語カバーした曲が「白いリラの咲く頃」。パリで、宝塚歌劇団の演出家の故 白井 鐡造さんが持ち帰って、日本語歌詞をつけて、1930年の『パリ・ゼット』の主題歌として利用されたそうです。
「リラ」は日本に馴染みがなかったためその部分は「すみれ」に変更して日本仕様に。
今や、宝塚の代表曲と言える曲になっています。
二の膳
さて、すみれの花咲く頃の気分に浸って楽しくなっているところに二の膳が運ばれてきます。このお膳はメイン料理のお膳。
鯛の塩焼き、絹田巻と鰆の酢味噌。揚げ海老芋に煮野菜と豪華な盛り合わせに俳句が乗っています。
前回訪問時にも俳句
この山茶花、前回は2020年3月に訪れたのですが、その際にも俳句が載っていたのを思い出します。
前回、そして今回とも、俳句が気になり今回はお食事中にもインターネットで調べたのですが、誰の句か分からず。2回目ともなると出典が気になりすぎて、お店の方に誰の句かを聞いてみました。
そうすると。
「料理長の句です。」
と微笑みながら返してくださいました。それはインターネットでは出ないはずです。
温物:かも鍋
二の膳には合わせて、温物、かも鍋も出てきました。豪華なラインナップです。
三の膳
最後は三の膳。ご飯とデザートです。
このご飯もっちりしていて美味しいです。おかわりはご飯以外にしそひじきもいただけるそうですよ。
帰りに寄った宝塚ホテルのラウンジは満席
ホテル若水からずっと眺めていた宝塚ホテル。お腹はいっぱいでもケーキセットぐらいならとラウンジに寄りましたが、あいにく満席の1時間待ちとのことでした。ここは、予約できるのはアフタヌーンティのみ。アフタヌーンティは3300円とホテルにしてはかなりお安いので、お腹いっぱいランチを食べるタイミング以外でうかがえることがあれば予約して伺いたいです。
でも、せっかくなので、外観、有名なロビー階段と、素敵なホテルショップを見学。ホテルショップでは、オレンジショコラをお土産に。(と思って持って帰ったらチョコ味のクッキーでした。)