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四天王寺訪問記 五重塔はなぜ五重なのか?四天王寺式伽藍配置とは?

四天王寺への行き方

四天王寺は大阪の天王寺にあります。(四天王寺が元となって『天王寺』という街や駅ができているため当然ですが。)

天王寺駅はJR・地下鉄御堂筋線・谷町線のターミナル駅ですが、そこから四天王寺まで歩くと徒歩15分と遠いため、電車の駅では地下鉄谷町線の『四天王寺前夕陽ケ丘駅』が徒歩3分と便利です。

4番出口を出るとすぐにアスファルトの道の両側にポツポツと商店などのある参道となります。

四天王寺夕陽ヶ丘駅前看板

途中、曲がり角案内も掲示されておりますので、迷う心配はありません。

案内標識

四天王寺の歴史は?

四天王寺の四天王とは東方の持国天・南の増長天・西の広目天・北の多門天という仏法僧を護って下さる神様のこと。

聖徳太子がこの四天王に祈って、蘇我馬子・物部守屋との戦いに勝利したことに感謝したことで創建されたのが四天王寺です。

593年推古天皇の時代だと日本書紀に記されているという、日本仏法の最初の官寺です。

仏教の宗派に分かれる前の始祖として、和宗総本山となっています。

2021年2022年は聖徳太子薨去(こうきょ)から1400年。大法要の期間に当たっています。

四天王寺は広大

中門から石舞台へ

四天王寺前夕陽ヶ丘から歩いてくると、そこは中門。敷地全体から見ると北西方角の門を入ることになります。(天王寺方面から来ると正門の南大門に着くと思うのですが。)そこから五重塔までは中を歩いて行きます。

中門

門に入るとまず右側に地蔵堂。

地蔵堂

左側には大黒堂と続いて英霊堂があり、英霊堂の前の道を右(南側)に行くと石舞台に出ます。

大黒堂

6月の大黒天の縁日に大黒堂にお参りすると子孫繁栄、福徳円満、商売繁盛にご利益があるといわれているそうです。

英霊堂

英霊堂は元々は大きな鐘のための鐘楼だったところです。現在は戦没者をお祀りされています。

日本三舞台の一つ『石舞台』

大阪の住吉大社の石舞台・厳島神社の板舞台と合わせて日本三舞台といわれているものの一つが、四天王寺にある石舞台です。

石舞台

石舞台は聖徳太子の命日に雅楽が奉納されるそうです。

【中心伽藍】四天王寺式伽藍配置とは?

石舞台を超えると五重塔のある伽藍に。五重塔のある区域に入るには300円の拝観料がかかります。

拝観料をお納めする入り口

拝観料を納めて入る場所の四天王寺式伽藍配置は、飛鳥時代の代表的な伽藍(お寺の建物)配置で、講堂・金堂・五重塔・中門まで一直線に並んでいるのが特徴です。

四天王寺式伽藍(パンフレットイラストを借用)

金堂

金堂とは、本堂のことで、御本尊さまをお祭りするところ。

聖徳太子による四天王寺創建当時は、四天王寺の名前のとおり、四天王がご本尊でしたが、平安時代からは救世観音がご本尊様です。

中は撮影禁止ですので、入り口のみ。表にたなびく仏教の5色の布については、京都六角堂の旅行記に説明しています。六角堂も聖徳太子に由来のあるお寺ですね。

京都六角堂旅行記はこちら

金堂 近景

金堂 遠景

五重塔はなぜ五重か

四天王寺以外でも五重塔はよく見かけますが、なぜ五重塔ばかりで、四重塔や六重塔ではないのかと思いませんか。(近世以前のもので現存はしていませんが七重とか九重はあったようですが)。

この五重には理由があって、地面に近い方から、地(基礎)、水(塔身)、火(笠)、風(請花)、空(宝珠)の仏教における世界観を意味しています。

五重塔

写真スポット

週末でも静かなところだったからか、何名か立派なカメラをご持参でこの回廊を撮影されていました。私のiPhoneカメラでは良さが充分伝わらないかもしれませんが、人気スポットなのだと思います。拝観料をお納めして入るエリアの中にあります。

写真人気スポット

聖徳太子にお参りする聖霊院(しょうりょういん)

聖徳太子十六歳考養像特別御開帳 (2022年4月22日まで)

聖徳太子にお参りするには中心伽藍ではなく、敷地内南東の聖霊院となります。

2022年4月22日(聖徳太子の命日)まで聖徳太子十六歳考養像の御開帳がされています。

聖霊院
聖霊院前殿

極楽浄土の庭

四天王寺敷地の北東にある極楽浄土の庭は中心伽藍とは別の有償エリアとなっており、入場料は300円です。(私の探した限りセット券はなさそうです)

五智光院

入場料を門のところでお支払いしたエリアの中、お庭の前に五智光院があります。徳川家の代々の御霊をお祀りされているとのことです。

五智光院の五智如来様とはについては四天王寺公式HPの解説を引用いたします。

五智如来とは、密教で五智を五仏に配すことをいいます。五智とは、法界の自性を明確にする智、鏡の如く法界の万象を顕現する智、諸法の平等を具現する智、諸法を正当に追求する智、自他の作すべきことを成就せしめる智、の意味です。

四天王寺HP

五智光院

極楽浄土の

極楽浄土の庭とは二河(氷の河と火の河)の間を抜ける道は、極楽浄土への道(仏法)を真に願うものだけが見える道で、そこを通って極楽に向かえるお庭となっています。

極楽浄土の庭説明

場所柄かなり背景は都会の景色となってしまいますが、とても静かでした。

極楽の庭小道
瑠璃光の池

現在、お休み中ですが、お抹茶をいただくこともできるようです。

和松庵

極楽の池とその奥にある建物が八角亭(東屋)です。

極楽の池

極楽の池の隣は重要文化財の方丈(住職の居室)です。

その前の本坊(僧坊)との間にも綺麗に整えられたお庭がありました。

方丈
本坊とお庭

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