青森駅から徒歩1分、常時青森のねぶた祭りの雰囲気を観光できるねぶたの家と近隣物産館アスパムの展望台・360度シアターを巡った訪問記です。
チケットは単独券・2館共通券・3館共通券
ねぶたの家ワ・ラッセのチケットは単独券で大人620円です。
また、ほぼお隣に近い場所にある物産館アスパムの有料施設(展望台・360度シアター)との共通券(大人1,070円で400円お得)、メモリアル青函連絡船 八甲田丸との共通券(大人930円で200円お得)、3館ともの共通券(大人1,380円で大人600円)があります。

私は3館共通券を購入したかったのですが、外に見えていた八甲田丸の見学所要時間が1時間かかるようで、スケジュールの都合上、ねぶたの家ワ・ラッセと物産館のみの2館共通券を購入しました。
青函連絡船は船で鉄道を運ぶという、凄い役割を持つ船だったということで、中も見てみたかったのですが。
外観のみ鑑賞しました。
ねぶたの家 ワ・ラッセ
ねぶたの家 ワ・ラッセはお祭シーズンに青森を訪れられなくても年中ねぶたの文化を伝えてくれるという観光客にありがたい!施設です。
有料区画入館前の展示物
有料設備に入館する前から『ねぶた感?』を感じる雰囲気です。
この無料展示をサッと見て、(私は訪問していませんが)、レストランで海鮮丼を食べるなどという利用の仕方もありかもしれませんね。
青森ねぶたグラフティ
さて、ここからは有料設備となります。
タイムトンネルを模した展示物の中を潜りながら、ねぶたの歴史を振り返ってから奥に進みます。
ねぶたの始まりには、諸説があるようですが、灯籠流しや睡魔を厄災と見立てた追い払う風習が起源となったと言われているそうです。
『ねぶた』は『眠り』を語源として変化したものという説には納得です。
次のコーナーは金魚ねぶた。青森の祭りには欠かせないもので、かつ、お土産品などお祭り以外でも工芸品として重要な役割をしているものです。
その昔、お殿さまが金魚を可愛がっていたものを庶民が真似して提灯としたと伝えられているようで、そのモデルは『津軽錦』。丸い胴体で尾ひれは立派、背びれがないのが特徴とのことです。
金魚ねぶたの通路を抜けた角には可愛らしい行燈も置かれていました。
名人コーナー
ねぶた制作者として、貢献のあった方はねぶたの名人と称されるとのこと。金魚ねぶたを抜けた先には、その名人の作品が並んでいます。
お祭り体験
時間が合わず体験できませんでしたが、ホールでは、お囃子の演奏のお祭り体験も行われています。(それ以外の時間帯で、10分間、映像を見ることができるタイミングもあります。)
ねぶたホール
ホールでは、実際に出陣したねぶたの展示が行われています。
ねぶたは前から見るのと後ろから見るので全く異なる意匠で、360度の方向から至近距離で見えるのは希少な機会かなと思います。
最優秀作品賞に選ばれたという『牛頭天王』も、迫力のある姿を見せていました。
タッチねぶた
作品は基本的に触れませんが、展示物の中に、『面』や『手』など、パーツごとにねぶたの構造を学ぶことのできるサンプル像のようなものがあり、そちらは触ることまでできるようになっています。
竹のねぶた
現在のねぶたは造形を作りやすくするため針金が利用されていますが、1950年代には竹で形作りがされていました。その時代のねぶたは、中の構造もわかる形で鑑賞できます。
ねぶた面
ねぶたホールの出口付近の壁には、ねぶたの面が多数並んでいて個性を見比べられます。
記念撮影用ねぶた
展示物の最後は記念撮影用のねぶた。赤白の枠の中に入って、ねぶたを引いているような自分を入れて撮影が可能となっているねぶたです。
自撮りできる大きさではありませんが、付近のスタッフさんが、撮影してくれました。
ショップ
お土産コーナーには数々のねぶたグッズや青森のお菓子類が販売されています。私はネタグッズのような赤鬼ねぶたフェイスパック(440円)を古運輸しました。金魚ねぶたバージョンなどもあるそうですが、人気で売り切れ、コーナーだけが残っていました。
なお、このショップで20円で購入できる紙袋には、迫力ある絵柄が乗っているため、お土産の手渡し用袋としても活躍しそうです。
物産館アスパム
ねぶたの家ワ・ラッセから徒歩2分程度。ほぼお隣に位置する三角形の建物、物産館アスパムに移動します。
(この物産館の駐車場は中で2,000円以上使うなどで駐車料金サービスがあるので、満車でないようでしたら車をワ・ラッセから移動してしまうのも良いかもしれません。)
この物産館、1Fにはお土産もの売り場が多数あります。飲食店の数は非常に少ないのでご注意を。
アスパムというのは不思議な名称に聞こえますが、青森、観光(サイトシーイングのS)、物産(プロダクトのP)、館(マンションのM)を取って名付けられているものです。
13F 展望台
物産館を13Fまで上がると展望台です。展望台で13Fとは低すぎない???と思う高さだと思ってしまいましたが、この物産館は海沿いにあり、年に数回、気象要件によっては、遠目に北海道まで見渡せると書かれていました。
また、ねぶた祭の時には往来のねぶたを見れる絶好のスポットになるようです。ねぶたを見るとなると13F高さ51mぐらいが確かに最適なように思います。
北海道が見えない気象条件で、平時だと、一番の見所はすぐ近くにあった青函連絡船八甲田丸とその橋の風景かもしれませんね。
私の訪問したタイミングでは、開港400年記念として、北海道が見えるという方向の窓の上に、ステンドグラス風のねぶた絵が飾られていました。
360°3Dデジタルシアター
物産館の2Fには、360°3Dデジタルシアターがあり、時間帯により変わりますが、青森の季節映像と青森の祭り(ねぶた以外も)の映像作品の2本立てを鑑賞できます。
時間帯で2D作品の場合と3D作品の場合がありますが、青森の季節映像がドローンを多用されているからか、2Dでも酔いそうになりかけました。映像酔いに弱い方は2Dの時間帯の方が良いかもしれません。
2Dでも、様々な祭りの迫力ある映像の後に打ち上がる花火は感動してしまいます。