近鉄特急『しまかぜ』とは大阪・京都・名古屋-賢島間を各1日1往復走るワンランク上の特急です。
個室予約はキャンセル確認で
近鉄特急『しまかぜ』に週末乗ろうと空席状況を見ると、まるでデフォルトかのように✖️となっている『個室』。1車両に和室・洋室2つしかないため、おそらく発売と同時に駅端末で予約されているのか旅行会社さんが頑張って取られているのかと思うシートです。
今回往復しまかぜのプレミアムシートを幸運にも予約できていましたが、復路は展望車両(1両目と6両目の客室が少し高いところにある車両)ではなかったため、帰り空き出ていないかなと、乗車当日ふと近鉄特急サイトを見たところ。
その時間は早朝6時台。ええええっ。キャンセルされたの!?まさかまさかまさか!と、早速予約。3名予約しました。個室は3名以上で予約可能、内1人は子どもでも可能です。
まわりゃんせで旅行会社から以前予約した時も、しまかぜ自体の予約が取れなかったのですが、往路出発時に近鉄の窓口で復路便のキャンセル出てないかを聞くと、空いていますよとのこと。
特急しまかぜは、非常に予約が取りにくい列車ではありますが、いろいろなタイミングでキャンセル状況を見ていると、ふと空きが出ることもありそうです。

【乗り比べ 往路】プレミアムシート
2023年乗車時の写真は満席で下の部分的写真しか撮れなかったため、2019年に乗車した時の写真も参考に載せておきます。シートは特に変化はありません。
電動リクライニングの前後125cmの空間とプレミアムシートという名前だけあって快適。大阪-伊勢市が90分しか、かからないなんてもっと座らせてよと思うぐらいです。なお気になる電源も、肘掛けの下部にあります。
【乗り比べ 往路】カフェ利用
カフェ座席は大阪発の場合、始発駅難波すぐには開いていなくて、2つ目の停車駅鶴橋を過ぎたあたりで順次案内されます。2022年1月週末情報としては、すぐに満席になっていましたので、早めに並ばれることをお勧めします。
ずらりと人が並んでいたためカフェ座席も撮れず。こちらも参考として2019年賢島発で乗車した時のカフェ車両写真を載せますね。(カフェを優雅に利用するには、人の少ない鳥羽⇄賢島となると思いますが、自分も乗車する機会が少なくて….)。
今年利用したイメージでは2階席のシートの色が鮮やかになっていましたが、表生地を貼り替えたのかもしれませんね。
(これ以降は2023年1月撮影の写真ですのでご心配なく。)
カフェのメニューは、こちら。プレミアムシート座席でランチをいただくのなら、はまぐりのシーフードプラフかしまかぜ弁当となります。
が、カフェ席では松阪牛カレーや松坂牛重・サンドイッチセットも選択可能です。
ランチでないならカフェ席限定のスイーツセットもあります。
これは帰りのお楽しみにしておこうと思っていたら、帰路 伊勢市駅ではすでに売り切れていていただけませんでした。どうしても食べたいなら始発駅から近いうちにオーダーするのが良いと思います。
今回いただいたのは、まずは松坂牛重(1,700円)です。お茶付きとなっていますが、ペットボトルではなくふた付き湯飲みタイプで提供でした。松坂牛は薄切りの大きいものが、2枚とあとは小さいものがいくつか。味付けは甘めです。
次は松阪牛カレー(1,500円)こちらはペットボトルで310mlのお水付きです。お肉はきちんと見えるサイズで乗っています。
【往路】しまかぜビール醸造所 実は?
そして、最後は『しまかぜビール』のペールエール。奈良の大和醸造さんというところが作っているんだあと、HPを見てみたところ。
いままでは
ネクタイをゆるめて、
プハー!っとする側だった。私たちは某鉄道会社グループのビジネスマン。
大和醸造さんHPより引用させていただいております
ビールを造ったことは一度もありませんでしたが、
前例のない新規事業に手を挙げました。
そこからは本当にあっという間の日々。
クラフトビアバーや飲食店を巡りに巡り、
ビール造りの修行の末、
醸造所とレストランを0から作り上げたのです。
何と鉄道会社とゆかりの深い醸造所でした。
某鉄道会社グループって絶対近鉄さんやん!と思いますが、真実は分かりません。
近鉄奈良駅徒歩1分のところにあるという、大和醸造さん。ビールも鉄道も好きという方は機会があれば行かれてみてはいかがですか?
なお、カフェ席に行っていて、自席でしまかぜ記念乗車証が受け取れなかった人は、売店で受領もできます。
【乗り比べ 復路】洋風個室
さて、帰りは貴重な洋風個室乗車!大阪行きよりも伊勢市駅を少し前に出発する名古屋行きで外から個室付近を見てみたところこんな感じです。手前の大きな窓からしまっている扉と空いている扉が見えると思いますが、しまっている扉が和風個室、空いている方が洋風個室の入り口です。
列車のドアから細い廊下を歩いて個室へ。この廊下の向こうには空いているお手洗いとパウダールームもあります。
そして洋風個室に入るとこんな感じです。リクライニングがないため、大人4人利用だったりすると、ちょっと手狭かもしれませんが、扉を閉めてくつろげるのがいいですよね。
そして入ってスツールのある方向を見ると大型ディスプレイが。このディスプレイは上の全体写真の右奥に映っているタブレットと連携していて、列車前方から見える外の画像も見ることができます。
外の画像の設定戸惑っていたら、検札に来られた車掌さんがこちらから申告していないにもかかわらず、大丈夫ですかと気にかけてくださり、設定してくださいました。しまかぜはサービスも抜群ですね。
電車って時速100Km/hぐらいで走るものなのかあと、過去のしまかぜ乗車では意識しなかったことも学習できました(そんなこと世の中の常識だったらすみません)。
正面の窓が大き過ぎて駅を通るとき、ホームの人と目が合ってしまうという時は、カーテンは閉めることも可能です。
なお、コンセントは、スツール付近壁にありました。
【復路】個室でいただく賢島出発限定のカフェメニュー
この章のタイトル、実は2つのキーワードがあります。まず一つ非常に重要なポイントは、何としまかぜの個室では、通常カフェでしかいただけないメニュー(座席ではいただけないメニュー)がカフェに移動せずに個室でいただけてしまいます。
テーブルの上に注目すると。カフェ内でスタッフさんにコールするためのコールボタンが置かれているのです。便利ですね!
そして、カフェメニューだけではなくグッズもお願いすると個室まで持ってきてくださいます。
そして、もう一つのキーワードが賢島発の列車のみに搭載される限定カフェメニューです。
ドリンク付きで1,000円。生ビールに変更した場合は合計1,200円でいただけるバゲットサンドセット。ただ、私が乗車したのは伊勢市駅でしたので、どうやら売り切れ寸前、スタッフさんがオーダーを聴きながらマイクで「取り置きお願いします!」と伝えないといけないほどの争奪戦でした。
また、第一希望の生ハムとくるみクリームチーズサンドはすでに売り切れていましたので、オレンジチキンサンドとフランクサンドをなんとか確保していただけました。
このバケットサンド大きさも豪華でパンは程よくふんわり感もあり、とても美味しいものでした。早いもの勝ちですので、賢島や鳥羽から乗車される方は宇治山田到着前に確保が正解かもしれませんね。
座席も争奪戦、人気メニューも争奪戦。しまかぜ人気は長く続いて行くのでしょうね!