桜の季節、ライトアップ待ちの時間帯に巡った京都東山のエリア。
期間限定のライトアップの状況は2022年分即アップした別の旅行記ご参照ください。
また、厳冬の大晦日に巡った東山情報も併せてご参照いただければと思います。(東山モデルルートは似たコースを歩いていますが、冬と春では情景が違って見えますね。)
地下鉄 東山駅発で八坂の塔まで南下するルート
祇園・東山エリアは、電車+徒歩で行くには若干不便なところ。阪急電鉄河原町や京阪の四条駅から徒歩というルートなどもとれると思いますが、今回は地下鉄東山駅から南下して、夕刻の高台寺ライトアップの時間までを過ごしました。

おおよそのルートは以下のような感じです。基本は日中の桜を見ながらぶらり、最後にカフェで休憩をする流れにしています。
春散歩①浄土宗総本山知恩院の門
東山駅から知恩院に向かうとまず見えてくるのは黒門です。
浄土宗総本山は7000もの浄土宗のお寺の最上位。にしては門が小さい?と思ってしまう可能性がありますが、三門は300mほど南下したところになります。
三門は圧倒されるほどの大きさ。中の御影堂(本堂)も非常に大きいものです。御影堂に上がりたいけど、あまりの広さに体力が…..という方向けにはこの三門の向かって右隣りにシャトルバス乗り場があって、御影堂前まで無料で送ってもらえます。
また、桜シーズンのライトアップ拝観料は有料ですが、日中は拝観料不要でどなたでも入れることができます。
春散歩②円山(まるやま)公園
4月1週目の円山公園は、平日でも『出店』が出て大変な混雑具合です。(写真は少し高いところに咲いている桜を人の頭上から撮影しているため無人に見えますが)。
円山公園の名前の由来
知恩院のライトアップ 月かげプレミアムツアーに参加した際、お坊様が円山公園の名前の由来についても触れていました。知恩院の山号は『華頂山』というのですが、その隣、慈鎮が中興した安養寺の山号は『慈円山』といったそう。その山号の後半だけが残って円山となり、円山公園と呼ばれるようになったそうです。
春散歩③八坂神社
円山公園からつづいた鳥居の先に八坂神社があります。八坂神社は平安時代以前より疫病退散の神として祀られていた千年以上の歴史を持つ神社です。
この鮮やかな朱色。神社になぜ朱色が使われているのか、ふと調べてみました。この朱色、実用面では、鉱物の顔料(溶液に溶けない着色剤)で木材の腐食防止に塗られています。そして、その色の意味は『太陽』等を表し『魔除け』や『不老長寿』を意味するものだということです。
春の日には鮮やかな朱色に桜の淡い色が合いますね。
春散歩④八坂の塔
八坂神社を南下すると八坂の塔。京都のイメージ映像といえる有名な塔ですね。この塔は室町幕府6代将軍、足利義教(よしのり)によって建てられたものです。(その前のものは三度焼失されています)。
Salon de KANBAYASHIで枯山水モチーフのスイーツを
Salone de KANBAYASHIの場所は?
Salone de KANBAYASHI は八坂の塔ほど近く、AKAGANE RESORTの離れに位置する場所にあります。
綾鷹とSalone de KANBAYASHIの関係とは?
Salone de KANBAYASHIにお茶を提供されている上林末松本店は永禄年間に創業された四五〇年の歴史を持つ宇治の老舗茶舗です。そして上林末松本店はコカコーラ社の『綾鷹』の急須で入れたようなふくよかなお茶を提供されています。
その上林末松本店のお茶をカフェという気軽な空間で自分の手で淹れていただけるのがSalone de KANBAYASHI。Salone de KANBAYASHIの運営は、平安神宮会館や大阪城の西の丸庭園迎賓館も手がけられているAKAGANE RESORTです。雰囲気の良い歴史建造物でお食事などができるお店が多いため行くだけで旅気分が高まります。
Salone de KANBAYASHI店内
門の中には和風のお庭があり、左側にある蔵が改装されてカフェとなっています。
店内は蔵の階段風を活かした雰囲気で、ゆったりとしたソファ席中心。この日は向かい合って座らないように4人掛けに2人づつ座るようゆとりを持たせられていました。
Salone de KANBAYASHIで日本茶と枯山水スイーツを
オーダーしたのは日本茶の『オリジナルブレンド』(770円)と『抹茶のガトーオペラ枯山水』(935円)。オリジナルブレンドは煎茶なのですが、煎茶の種類には『綾鷹』(715円)もあります。
オリジナルブレンドの味の指標は綾鷹よりも甘味はほんの少し抑えて旨味をアップさせたもの。
オーダーするとすると本格的な茶器セットが運ばれてきました。タイマーまでしっかりとスタンバイされています。
煎茶に適切な湯温までお湯を冷ますため銀色のポットのお湯を湯冷ましに移してその後、茶葉を入れた急須へ。1分30秒蒸らした後は最後の一滴まで湯呑みの注ぎます。
この最後の一滴こそゴールデンドロップ。お茶を淹れ切ることは旨味を味わうために絶対に忘れてはいけないポイントです。
余談ですが、私がそれを初めに習ったのは綾鷹に対抗する伊右衛門の茶師福寿園さんの日本茶教室でした。
そしてお茶に合わせる枯山水をテーマとしたスイーツがこちら。ショコラと抹茶のほろ苦さが美味しく、枯山水の苔と水辺を感じる素敵なスイーツでした。
この、Salone de KANBAYASHI予約するとアフタヌーンティも楽しめるそうです。
Salon de KANBAYASHIアフタヌーンティはこちら
Salone de KANBAYASHIのお会計はアカガネリゾート本館側で行います。こちらも雰囲気がとても良い感じでした。